ザンビアで「女性の自立と健康プロジェクト」を開始!
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2018.4.26
ファッションブランドの株式会社リンク・セオリー・ジャパンのご支援により、ザンビアの農村地域の女性の自立と健康の向上を目指したプロジェクトを開始しました。
農村地域で暮らす多くの女性は、教育を受ける機会も少なく、メイズ(トウモロコシ)や豆の農業に従事することが家族の生活を支える唯一の手段となっています。もちろん、そのような状況では、女性が経済的に自立することは難しいのです。
本プロジェクトでは、コッパーベルト州マサイティ郡の2つの地区(人口約14000人)の女性を対象に、コミュニティで活用しているマギーエプロン(エプロン型リプロダクティブヘルス啓発教育教材)を制作することによって収入創出を目指します。マギーエプロンは、月経や妊娠の仕組み、家族計画などが視覚的に説明できる教材で母子保健推進員(SMAG)がコミュニティで活用しているものです。
2018年3月15日から3日間のワークショップを行い、1日目、2日目は、足踏みミシンの使い方、型紙を使って布の裁断、ミシンで布を縫うことなどを学び、数種類のサンプル素材をもとに、エプロンを制作しました。参加者の中で、洋裁の経験のある母子保健推進員(SMAG)が先導し、ミシンの使い方、型の取り方、ラインの引き方などを参加者に教え、2日間で制作した数枚のエプロンの中には実際のマギーエプロン(既製品)に近い質のよいものが完成しました。
最終日には、ザンビアのビジネスウーマン連合団体が企画した「2017年女性起業家オブザイヤー」に選ばれたFayfabrics社のグエンさんを招き、女性のエンパワメントと小規模ビジネスについてお話いただきました。グエンさんは、布の製造やデザインを行うFayfabric社を設立し、洋裁研修や雇用の場を提供することにより、女性の自立支援を行っています。ビジネスの始め方、投資の仕方、そして質の管理といったビジネスのノウハウから、女性が仕事を持つことの重要性など、自身の経験を通してさまざまな視点からの語り口でした。グエンさん自身がコッパーベルト州出身ということもあり、熱く語る力強いメッセージを受け取った女性たちは“自分たちにもできる”と自信を持ち始めたようです。
ワークショップに参加した女性たちは、9月までに30セットのマギーエプロンを制作することになっています。まだ慣れないミシンでの作業が続きますが、村での収入創出の基盤を築くために、一歩一歩スキルや知識をつけて進んでいけるよう、引き続きフォローしていきたいと思います!