ガーナより:オート三輪をコミュニティに届けました!

2018年10月15日

  • ガーナ
2018年1月にクラウドファンディングで支援を呼びかけたガーナにオート三輪を贈るプロジェクトは3月に無事目標金額を達成し、9月下旬にコミュニティに2台のオート三輪を届けることができました。

https://readyfor.jp/projects/ghana

このプロジェクトでは、クラウドファンディングとは別に寄付金もお寄せいただき、オート三輪の備品の追加購入などの活動費として活用いたしました。オート三輪を寄贈したコミュニティのすべての人々を代表し、クラウドファンディングでご支援くださった皆さま、また、別途寄付金により応援くださった皆さまに心より感謝申し上げます。
9月25日と26日に、コウ・イースト郡で保健施設へのアクセスが最も困難な2つの地域それぞれにオート三輪を寄贈した様子を報告いたします。

オート三輪があることで、妊産婦を保健施設へ搬送でき、緊急の場合にも必要な保健サービスを提供できるようになり、お母さんと赤ちゃんの命を守れるようになる。

コミュニティでの運営会議

オート三輪引き渡し後はコミュニティの人々が運営・管理していくことになるため、引渡しの前にオート三輪の維持・管理について話し合う会合を開きました。

オート三輪寄贈予定1カ所目の地、ンコンタナインでは、伝統的チーフをはじめ、コミュニティ保健管理委員会メンバー、保健スタッフ、地域保健ボランティアが参加した他、郡保健局長や郡保健局スタッフも参加し、コミュニティに合った運営方法を協議しました。燃料代や維持費など、まずはコミュニティで集めようということになりました。さらに参加者が、ガレージを提供することを提案したり、ドライバー候補者として名乗り出てくれたりと、非常に協力的なコミュニティでした。


Nkwantanag(ンコンタナイン)地区での会合の様子

オート三輪寄贈予定の2カ所目の地、オロボンでもチーフ、保健スタッフ、保健管理委員会メンバー、地域保健ボランティアが集まり、協議しました。
日本の皆様の応援に感謝しているチーフは、初期の燃料代を自分が提供すると言ってくれました。
また、その後の維持のために、定期的(年一回)にコミュニティで資金を集めるなど、妊産婦さんやお母さん達が必要な時に利用できるようにと話し合いました。


Oworobong(オロボン)地域での会合の様子

いよいよ引渡し!【ンコンタナイン地区】

ンコンタナイン地区への引渡し(ハンドオーバー)セレモニーは、オート三輪が置かれるHyewohoden(シェオホーデン)で行われ、伝統的チーフやDistrict Chief Executive(郡の首長)をはじめ大勢が参加し、子どもたちのダンス等にぎやかに行われました。
オート三輪がどれほど待ち望まれていたのかが伝わってきます。


コミュニティの人たちが踊りながらオート三輪をお披露目


ガーナプロジェクト責任者の矢口が引き渡し式であいさつ


伝統的チーフとDistrict Chief Executiveとでテープカット


オート三輪の鍵をコウ・イースト郡保健局長とコミュニティに引き渡し

2台目の引き渡し【オロボン地区】


引き渡し式に集まったコミュニティの人々

オロボンでの引き渡し式も盛り上がりました。このコミュニティには、車が全くないため、助産師がいる保健施設に行くには、週2回のマーケットデーの時に来る乗合タクシーを利用するか、4時間くらい待って遠くからタクシーを呼ぶしか方法がありませんでした。今回、オロボンの保健施設にオート三輪が置かれ、車が来るまで待たなくてよくなり、またギュウギュウの乗合タクシーに乗らなくてもよいので、コミュニティの人たちはホッと一安心です。


幌の中には、妊婦さんが横たわるベッド、落ちないためのシートベルト二つ、医療従事者と家族が座れるベンチ、点滴をかけられるフックがついています。

子どもたちが練習したダンスを披露し、州保健局からわざわざこの引渡し式に参加した人たちも一緒になって踊りました。

引渡し式の日が出産予定日という妊婦さんも来てくれて、その後、オート三輪を使って助産師のいる施設に赴き、無事に出産したとの報告を聞きました。早速使ってもらえてうれしい限りです。


オート三輪を引き渡した日が出産予定日の妊婦さんと。実際にこのオート三輪を使って、無事に施設で出産しました。


伝統的チーフ、州保健局スタッフとともに記念撮影

今後は、オート三輪をコミュニティできちんと管理していけるように見守っていきます。また、このプロジェクトサイトで育成した保健ボランティアが、コミュニティの人たちに対し、産前産後の健診、施設分娩の重要性などを伝えて、より多くの女性が必要な時に必要な妊産婦保健サービスを受けられるようにしていきたいと思っています。

そのためには、例えば、出産時に必ず必要な水が安全に使える必要がありますが、水道が通っていない地域では保健スタッフが自費で近くの集落から水を買い、運んでいるような保健施設もあります。井戸が設置できればこんな苦労をせずに、妊婦さんたちに安全なサービスを提供できるようになります。

また、例えば、フロントラインで活躍している保健スタッフは、学校を卒業してから、技術を向上するための研修をなかなか受けられない人もたくさんいます。より質の高いサービスは、現場で常に必要とされています。

今後も、よりよいサービスを拡大していけるよう、現地の人々とともに、努力を続けていきたいと思いますので、引き続きご支援をどうぞよろしくお願い申し上げます。

最後に、前述のオロボンでの引き渡し式当日に、オート三輪を使って助産師のいる施設で出産した女性からのメッセージをご紹介します。

”I am happy that the people of Japan had donated the tricycle ambulance to the Oworobong community. This will help me in my time of delivery by transporting me to the clinic since there is no vehicle in the community to transport emergency case especially in the night.“

「日本のみなさんからオロボンのコミュニティにオート三輪救急車を寄贈していただき、私は幸せです。コミュニティには車がないので、特に夜中のクリニックへの緊急搬送がとても困難でした。これからはオート三輪でクリニックに行って出産できるので安心です。」

あらためまして、皆さまのご支援を本当にありがとうございました。

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