7月11日は世界人口デー

2020年7月10日

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今年2020年は、190の国と地域が参加して1995年に北京で開催された世界女性会議(北京会議)から25年となる記念すべき年です。北京会議の「行動綱領」には、リプロダクティブ・ヘルス/ライツ(RHR:Reproductive Health and Rights)は女性の人権であり、最高水準の健康を享受する女性の権利は、全ライフサイクルを通して男性と平等に保障されなければならない、と明記されました。

しかし、国連人口基金(UNFPA)発表の「世界人口白書2020」が明らかにした世界の女性と少女が直面する現実は、苛酷で、おぞましく、私たちを震撼させます。白書のテーマは「自分の意に反して:女性や少女を傷つけ平等を奪う有害な慣習に立ち向かう」、その表紙は、これまでにない迫力で、女性と少女の叫びを私たちに伝えています。

自然な状況であれば、出生時の男女比は、女児を1とすると男児は概ね1.05~1.06であることが知られています。しかし、一部の国や地域では女児より男児を望み優先することから、選別されて出生時男女比が歪められ、あるいは育児放棄による女児の死亡により1億4000万人の少女が消えているというのです。

女性や少女を傷つける女性性器切除(FGM)や児童婚などの慣習が、いまだに世界には数多く存在し、生涯にわたる健康を害し、心身ともに大きな傷を残しています。有害な慣習は、国々の努力で一部なくなりつつあるものの、世界中で、FGMを経験した女性は2億人に上ります。また、人口の増加によって犠牲になる少女の実数は今後増えると見込まれ、この1年間で、約410万人がFGMの危険にさらされると推計されています。

これまで続けられてきた児童婚やFGMを廃止する取り組みが、COVID-19の影響で中断すれば、さらに犠牲者は増えていきます。

今年の世界人口デー(*1)に、世界で何百万という女性と少女が不当に傷つけられ、命を落とすという事実を重く受け止め、ジョイセフはセクシュアル・リプロダクティブ・ヘルス/ライツ(SRHR)を守り、SDGs達成に不可欠なジェンダーの平等と女性と少女のエンパワーメントを実現するための努力を続けます。

公益財団法人ジョイセフ
業務執行理事・事務局長
勝部まゆみ

 
*1 世界人口が50億人を超えたとされる1987年7月11日を記念して、世界の人口問題について関心を高めるため、1989年に国連人口基金が提案し、1990年、国連総会で国際デーのひとつとして定められた。
 


 

  • World Population Prospects 2019(中位推計)による2020年7月1日現在の世界人口
     
    昨年より、8000万人増加
     

    合計 7,794,779,000
    男性 3,929,974,000
    女性 3,864,825,000

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