アフガニスタンの情勢の変化を受けて

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2021.8.18

アフガニスタンの首都カブールを反政府武装勢力タリバンが占拠し、政府に対する勝利を宣言したニュースは、言葉にならない衝撃でした。ジョイセフは、人びとの安全を祈りながら、現地支援団体を通して、情報収集に努めています。
 
私たちは、女性や少女の人権が脅かされ、健康と命を守るためのセクシュアル・リプロダクティブ・ヘルスサービスが制限され、少女たちは教育の機会を奪われるのではないかと、非常に深刻な事態を懸念しています。今後の情勢を注視していくと同時に、国際社会が対話による平和的な解決に向けて連携し、アフガニスタンの人々が平和と日常を取り戻せるよう、必要な支援を行うよう訴えていきます。
 

ジョイセフ事務局長
勝部まゆみ

アフガニスタンでは、米軍の撤退に伴い、イスラム主義勢力タリバンがアフガニスタンの主要都市および首都カブールに入り、タリバンが政府の全権を掌握したと発表しました。ジョイセフが活動するナンガハール州も州政府の権限はすべてタリバンに掌握されました。

この急速な情勢の変化を受け、ジョイセフでは、今後の活動について、現地カウンターパートであるアフガン医療連合センターと密に連携を取り、状況の把握に努めています。まず、現地からの報告によると、現時点では、ジャララバードの母子保健クリニック周辺では大きな衝突は起きていないということです。クリニックスタッフの無事についても確認しました。クリニックを中心とした母子保健サービス、および女子教育を支援するランドセルや学用品の寄贈は、今後の現地の情勢や治安状況を注視し、可能な限り、継続する最大限の努力をしてまいります。現地の状況について、何らかの変化や新しい情報があれば、皆さまと共有いたします。

今後どのような政府になるのか不透明な状況の中、私たちは、不安と恐れを抱き、身を潜めているアフガニスタンの人々の安全を心から祈り、平和的な解決に向けて、国際社会が協力するよう訴えていきます。そして、このような緊急時であるからこそ、女性が安心して通えるクリニックを継続して運営することがより重要になります。また、ランドセルや学用品の支援は女子教育の重要性を訴えるメッセージともなります。そのためにも皆さまのさらなる支援が必要です。今後ともご支援をよろしくお願いいたします。

ジョイセフ募金

アフガニスタンの母子保健クリニックは皆さまのご支援で運営されています。

ジョイセフでは、毎月継続的にジョイセフの活動を支えてくださる「ジョイセフフレンズ」を募集しています。

ジョイセフフレンズとは
世界の女性たち「フレンズ」を、毎月2,000円から継続的に支援するマンスリーサポーターです。

月額2000円を1年間支援すると、アフガニスタンの女性36人に、クリニックでの保健医療サービスを提供できます
たとえば、
  • 男性医師に肌を見せられない保守的な地域の女性のために、女性の医師とスタッフが対応する診療体制を用意できます。病気や妊娠の際に、女性が安心して受診・相談できる保健サービスにより、女性や赤ちゃんの命を守ることができます。
  • 12,13歳といった低年齢で結婚を強要され、毎年のように出産を余儀なくされている少女たちが、家族計画に関する知識を得たり、ピルやコンドームを手に入れることができます。
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