IPPFシリアは、地震被災地でリプロケアの提供を開始しました

2023.2.17

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2023年2月6日、トルコ南部のシリア国境近くで壊滅的な大地震が起きました。ジョイセフが東京連絡事務所を担い国際連携パートナーでもある国際家族計画連盟(IPPF)の加盟協会、IPPFシリア(SFPA)は、数時間内に現地入りし、被災者のシェルターや宿泊施設に安全に避難できるよう支援しました。

SFPAのDr ラマ・ムアケア 事務局長は次のように話しました。

  • 6日に起きた地震で少なくとも2カ所の病院が倒壊した上、3カ所のSFPAクリニックが損壊しました。多くの保健医療サービスが止まっています。厳寒の冬に大地震が起きたことで、支援活動がますます重要になっています。すでにモバイル・クリニックを被災地に派遣し、緊急支援を始めています。

さらにムアケア事務局長は

アレッポやイドリブなどいくつかの地域で避難所に移動した女性や少女たちは暴力や性虐待を受ける可能性が否定できず、医療とカウンセリングのニーズが大きくなります。すでに、女性ががれきに埋まった状態で出産し、その後、亡くなるという痛ましい出来事もありました。妊婦が安全な場所で出産できるよう誘導しなければなりません。最も大きな被害を受けた地域は、地震前にSFPAスタッフが毎週通っていたなじみのある場所です。地震前にSFPAはこの地域で人道支援を提供していましたが、今回の被災からの復興に向け、支援を続けます。

緊急支援を行いながら、特に女性、少女、取り残され極限状態にあるコミュニティへのセクシュアル・リプロダクティブ・ヘルスケアが優先的に提供されるよう、SFPAは働きかけています。

予防できる妊産婦死亡5件のうち3件 が自然災害の最中に起きています。また、人道危機下では女性の5人に1人が妊娠している可能性があります。流産、早産、医療従事者の介入のない出産による合併症、性暴力とドメスティック・バイオレンス、性感染症、意図しない妊娠、安全でない中絶など、リプロダクティブ・ヘルスケアを受けられない状態では女性と少女のリスクが増大し、命も落としかねません。

アルバロ・ベルメホIPPF事務局長は次のように言いました。

  • 近年では最大級の自然災害です。支援団体はすべて、人々の、特に女性、少女、そして最も脆弱な人たちのニーズに応えなければなりません。廃墟の中で女性たちが出産している状況で、国同士が覇権を争っている場合ではありません。援助を、今、必要な場所に届けることに集中しなければなりません。取り除くべきは、がれきだけでなく、権力を持つ者が地域に、国内に、国際的に作り上げた障壁です

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シリア大地震 緊急支援募金ご協力のお願い

IPPFの加盟協会は、地震発生直後から緊急支援を始めました。しかし、セクシュアル・リプロダクティブ・ヘルスのニーズは被災後、刻一刻と増えていきます。妊娠・出産のケアだけでなく、避妊法、月経などの消耗品、性感染症などの予防・治療、性とジェンダーに基づく暴力、ドメスティック・バイオレンスへの対応が必要になってきます。
被災者が安心して過ごせるように、どうかあなたの力を貸してください。

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IPPFについて

国際家族計画連盟(IPPF)は、すべての人のセクシュアル・リプロダクティブ・ヘルス/ライツ実現に向け、グローバルに関連サービス提供と政策提言を行う国際機関です。
創立から65年以上、IPPFは118の加盟協会と15のパートナー組織を通じて、質の高いセクシュアル・リプロダクティブ・ヘルスケアを提供し、性に関する権利を推進し、特にインターセクショナルで多様なニーズを持ちながらも満たされない人々に寄り添ってきました。ジョイセフはIPPFの東京連絡事務所を担い、国際連携パートナーです。
加盟協会とパートナー組織はそれぞれのコミュニティに根ざした活動を行い、現地の知見と文脈に基づいた支援とケアを提供しています。