国際人権デー記念 ~みんなのSRHR座談会~ LGBTQ+のMy Body My Choiceを今こそ!
2023.11.21
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1948年12月10日に国連総会で世界人権宣言が採択されてから、今年は75周年。
ジョイセフは一般社団法人LGBT法連合会、#なんでないのプロジェクト、国際家族計画連盟(IPPF)と共同で、「LGBTQ+のMy Body, My Choiceを今こそ!〜みんなのSRHR座談会〜」を開催します。
今年10月25日、最高裁判所大法廷は、戸籍上の性別変更の取り扱いについて規定する「性同一性障害者の性別の取り扱いの特例に関する法律(以下「特例法」という)」について、要件の一つであるいわゆる「生殖不能要件」を憲法13条違反だと判断しました。
現在、戸籍上の性別を変更するためには、本人が望まなかったとしても、生殖能力を除去するための手術をしなければなりません。しかし、この生殖不能要件は、ある特定の人の「子どもを産むか産まないか」という権利を制約するものであり、SRHR(性と生殖に関する健康と権利)の侵害であると言えます。これは最高裁判事による補足意見でも指摘されています。
また、現在日本の5地域で「婚姻の平等」を求める裁判が行われていますが、「いつ、誰と結婚するか、結婚しないか」を自分自身が決められることも、SRHRにおける重要な権利の一つです。
SRHRは基本的人権の一つです。
性と生殖について、私たち一人ひとりが、適切な知識と自己決定権を持ち、自分の意思で必要なヘルスケアを受けることができ、みずからの尊厳と健康を守れることを意味します。
具体的には、以下のようなことです。
- 自分の身体は自分のものであり、プライバシーや個人の自主性が尊重されること
- 自分の性的指向、性自認、性表現を含めたセクシュアリティについて自由に定義できること
- 性的な行動をとるかとらないか、とるなら、その時期を自分で決められること
- 自由に性のパートナーを選べること
- 性体験が安全で楽しめるものであること
- いつ、誰と、結婚するか、それとも結婚しないかを選べること
- 子どもを持つかどうか、持つとしたらいつ、どのように、何人の子どもを持つかを選べること
- 上記に関して必要な情報、資源、サービス、支援を生涯にわたって得られ、これらに関していついかなる時も差別、強制、搾取、暴力を受けないこと
(米国のグットマッハー研究所と英国の医学誌ランセットによる委員会の説明)
このように、SRHRは全ての人に関係する権利ですが、「産む性」とされる女性のSRHRや、社会的マイノリティであるLGBTQ+の人々のSRHRは長く無視されてきました。
いま改めて、誰もが性と生殖に関する適切な知識をもって、あらゆる差別、強制、搾取、暴力を受けることなく必要なヘルスケアにアクセスできる、すべてのひとの尊厳と健康が権利として守られる社会の実現が求められています。
人権月間である12月。SRHRの視点から、すべてのひとの「My Body, My Choice」が守られる社会について一緒に考えてみませんか?
みなさまのご参加をお待ちしています。
- 開催日時
- 2023年12月13日(水)17:00~19:00
- 共催
- (公財)ジョイセフ、(一社)LGBT法連合会、#なんでないのプロジェクト、IPPF
- 後援
- Women7、Pride7、I LADY.
- 場所
- 都内会場(最寄駅 田町駅/三田駅)
- 情報保障
- Zoomの字幕機能をご活用ください
- 登壇者
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高井ゆと里さん (群馬大学情報学部准教授、倫理学者)
藤井ひろみさん (一般社団法人LGBT法連合会代表理事、大手前大学国際看護学部教授)
時枝穂さん (一般社団法人LGBT法連合会代表理事)
杉山文野さん (特定非営利活動法人東京レインボープライド 共同代表理事)
松岡宗嗣さん (一般社団法人Fair代表)
松中権さん (公益社団法人 Marriage For All Japan – 結婚の自由をすべての人に 理事)
福田和子さん (#なんでないのプロジェクト代表、Women7共同代表)
福田友子さん (国際家族計画連盟(IPPF) 東・東南アジア・大洋州地域事務局長)司会: ジョイセフ 草野洋美
*このイベントは全ての性的指向・性自認・ジェンダー表現・性的特徴の方にとって安全・安心な場所を作ることを目的に開催します。性に基づく差別や搾取や抑圧への反対を支持頂けることをお約束頂ける方のみ、ご参加ください。
- お申し込み方法
- こちらのフォームからお申し込みをお願い致します。
https://forms.gle/MNSx2BcPGHDdAvBw5