第28回松本賞 木村正氏(大阪府)に決定

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2024.4.2

第28回松本賞選考委員会が3月28日に開催されました。

選考委員会委員ならびに過去の受賞者から推薦された候補者の功績調書をもとに、厳正な審査が行われ、大阪大学大学院医学系研究科(産科学婦人科学講座)教授木村正氏(63歳)の受賞が決まりました。

木村氏は1985年3月大阪大学医学部を卒業後、ドイツハンブルグ大学留学などを経験し、2006年に大阪大学教授に着任、大阪大学医学部附属病院病院長、日本産科婦人科学会理事長などを歴任され、本年4月1日に地方独立法人堺市立病院機構理事長に就任。

JICA事業を通してカンボジア産婦人科学会を支援し、同国の子宮頸がん検診体制の礎を築かれるなど、国内外でセクシャル・リプロダクティブ・ヘルス/ライツ(SRHR)の概念の普及推進に尽力されました。

さらに、HPVワクチン接種勧奨の差し控え問題について、有効性に関する医学的データーをもとに行政の勧奨再開を後押しするなど、数々の功績を残され、2019年に厚生労働大臣表彰を受賞されています。

女性のSRHRの向上に関する木村氏の幅広い功績が、産婦人科専門医教育、産科学・婦人科学・生殖医学に関する多大な貢献とともに評価され、今回の受賞に至りました。

松本賞とは
一般社団法人日本家族計画協会の故松本清一会長の名を冠した顕彰制度で、日本におけるリプロダクティブ・ヘルス分野において功績をあげた第一人者に対して授与するものである。選考委員会は、日本家族計画協会、日本産婦人科医会、日本産科婦人科学会、日本生殖医学会、日本女性医学学会、ジョイセフの6団体で構成されている。