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青空の下でペインティングと合唱!ザンビア駐在日記

2025.5.9

  • 途上国の日々
  • 活動の現場から
  • ジョイセフフレンズ通信

ジョイセフフレンズのみなさま、
事業グループの西村です。いつもご支援ありがとうございます。

プロジェクトマネージャーのアリスさん(中央)、建築アドバイザーのジョアキムさん(左)と

私は現在ザンビアのンドラに住んでいます。12月頃から始まった雨季は終わりに近づき、雨の降らない日が増えてきています。また6月が1年で一番寒い時期のため、そこに向けて日々涼しくなってきています。

プロジェクトの母子保健ボランティアの皆さんの歌を動画でお届けしますのでご覧ください!
とっても元気がもらえます!“Thank you JOICFP for the works, you have brought us joy “「ジョイセフありがとう。あなた方の活動は私たちに喜びをもたらしました」と歌っています。

2025年4月、ムタバ地区にジェンダーに基づく暴力(GBV)ワンストップセンターが完成しました。

GBVワンストップセンターとは、GBVサバイバー(被害者)の方が、カウンセリングや診察、法的側面からの助言などの必要なサービスを受けることができる施設です。(※1)
ザンビアでは、女性への暴力が深刻で、15-49歳の女性の36%が、15歳以降に身体的暴力を受けたことがあり、18%が過去1年以内に身体的暴力を経験しています。さらに、既婚女性(15~49歳)の47%が、性的、精神的暴力を配偶者やパートナーから受けています。(※2)

※1. 現在ザンビアでは、外務省NGO連携無償資金協力にてコミュニティエンパワメントによるジェンダーに基づく暴力(GBV)対策事業を実施しています。2023年の3月から開始された3年間の事業です。GBVワンストップセンターは本事業の一環として建設中です。
※2. ザンビア国保健統計(DHS)2018年

開所式を行う前に、ムタバ地区の地域保健ボランティア約30人とともに、完成した建物の外壁に絵を描くペインティングワークショップを実施しました。
最初に伝えたいテーマをみんなで出し合い、そのテーマに合った絵とメッセージを10個ほど作り、壁に下書きをしてペンキで色を付けていきました。

作業を進めていくうちに、定規を使いながら規則正しい字を書くのが得意な人、人の顔を描くのが得意な人、色を塗るのが得意な人などそれぞれの得意分野が分かってきました。初めは作業に時間がかかり心配でしたが、自然の流れで参加者の得意分野を生かした役割分担で、作業が早くなっていきました。


私はペンキを混ぜてみんなが希望した色を作る、色混ぜ担当になりました。メッセージの内容は、GBVワンストップセンターで受けられるサービスを紹介するものや、施設利用を促す内容があります。

さらに、「GBVサバイバーもいつでも自由で幸せな生活ができる」、「力ではなく対話で幸せな家族を」、といったコミュニティでのGBV予防を呼びかけるメッセージもありました。
休憩を取りながら4日間でペイントを完成することができました。

4月11日には、GBVワンストップセンターの開所式が行われました。ザンビア政府内閣官房ジェンダー担当事務次官をはじめ日本大使館の方々、州保健局と郡保健局の職員、コミュニティの人々など100人以上が参加した賑やかな式となりました。ペインティングワークショップに参加した地域保健ボランティアたちは、素敵な歌で開所式を盛り上げてくれました!(冒頭の動画です。)

このGBVワンストップセンターが、ムタバ地区周辺のGBV予防に大きく貢献できるように、引き続き活動をしていきます。

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「産婦人科医宋美玄さんと語る、ガーナ視察で見た若年妊娠の現状」YouTubeアーカイブ配信いたします。


報道番組のコメンテーターや新聞の評論などでご活躍の宋美玄さん(産婦人科医、丸の内の森レディースクリニック院長)が、3月末、ジョイセフのガーナプロジェクト地域を視察した内容をジョイセフスタッフと語ります。ぜひご覧ください。

YouTubeリンクはこちら

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東京レガシーハーフマラソン2025チャリティ 寄付金&チャリティランナーを募集中!

ジョイセフは、今年10月に行われる東京レガシーハーフマラソン2025 チャリティの寄付先団体です。ジョイセフチャリティランナーにエントリーしてみませんか。

◆大会名:東京レガシーハーフマラソン2025(チャリティランナーエントリー)
◆開催日:2025年10月19日(日)
◆場所: 国立競技場発着ハーフマラソンコース
◆主催: 一般財団法人東京マラソン財団
◆参加費(寄付額): 1人当たりの寄付5万円以上
※ジョイセフは内閣府公認の公益法人のため、寄付額に応じた税の優遇控除がございます(納税額が少なくなります)
詳しくはこちら
https://www.joicfp.or.jp/jpn/2025/04/24/56706/

甲斐 和歌子
アフガニスタンプロジェクト担当。女性クリニック支援、ランドセルなどの物資寄贈、マンスリーサポーター「ジョイセフフレンズ」の担当も兼務。ジョイセフに入ったきっかけは、九州で育ちながら培ったジェンダーに対する問題意識から。日本そして世界のジェンダー平等を実現したい。将来の夢は日本やアフガニスタンの女性が住みやすい世の中になること。