赤ちゃん19人が誕生!アフガニスタンの診療所からご報告
2025.7.11
ジョイセフフレンズのみなさま
ジョイセフパートナーシップグループの甲斐です。
連日猛暑が続いておりますが、皆さまいかがお過ごしでしょうか。
本日は、アフガニスタンの嬉しいご報告から。
今年4月、ジョイセフが支援するジャララバードの診療所内の老朽化した分娩室が、日本の皆さまの支援によって衛生的で明るい空間にリノベーションされました!
老朽化が進み、薄暗かった分娩室の壁を明るい色合いのタイルに張り替え、また採光を工夫することで出産に臨む妊婦さんを明るく包むような空間をつくりました。
新しい分娩台やベッドも購入し、設備が整ったことで、出産件数が増えてきています。(昨年度まで1カ月平均3件のお産が、4月~6月で平均6件と倍になりました。)
工事の様子
新しく搬入された分娩台やベッドなど医療資機材
新しくなった分娩室はこちら(動画)
新しい分娩室で生まれた赤ちゃんたち👶

Digital Camera

Digital Camera
(アフガニスタンでは新生児をおくるみでぐるぐる巻く習慣があります。そうすることで赤ちゃんが安心するのだそうです。)
診療所を訪れた女性たちからは、
「私もここで産みたい」
「この診療所ってプロフェッショナルな感じがするわね」
という声が聞かれ、助産師さんたちも「前より技術が上がった気がするね」と、笑顔を見せてくれました。
その一方で、クリニックを訪れる患者さんの多くは深刻な栄養不良の状態にあり、家庭内での暴力の被害に苦しむ女性たちも増えており、医療やカウンセリングだけでは対応しきれない課題が山積しています。その背景には、2021年の政変以降、女性への行動制限や教育・就労の機会が奪われ続け、経済制裁の影響で人々の生活が更に困窮していることがあります。
「最悪な状況は長く続かない、皆で踏ん張ろう」と言っていた医療従事者たちも、出口の見えない日々の中で、無力感を覚えるようになってきています。今回の分娩室の改修は、そんな彼らへのエールでもあります。少しでも働く環境が改善されることで、希望を持ち続けてほしいという願いが込められています。
今、診療所のあるジャララバードでは連日44度を超える猛暑が続いています。しかし、クリニックにはエアコンがなく、頼みの天井のファンも電力不足で動かない日がありました。そこで今回、現地カウンターパート、アフガン医療連合センター独自の資金により、ソーラーパネルを設置し、発電できるようにすることで、一日中ファンを回せるようにしました。少しの風でも、現地の方々にとっては快適です。
現在、タリバン政権下にあるアフガニスタンでは、女性や子どもを取り巻く状況が日に日に厳しさを増しています。そんな中でも、皆さまの温かいご支援が、こうした変化をひとつひとつ実現しています。
心より感謝申し上げます。本当にありがとうございます。
【2024年4月~2025年3月の1年間で診療所の活動にお寄せいただいた寄付金】
17,233,785円(一般財団法人クラレ財団、三菱 UFJ 銀行及び三菱 UFJ 銀行社会貢献基金、株式会社 MIYOSHI、全国電力関連産業労働組合総連合からの寄付金を含む)
2024年度は延べ15万人以上の母子が診療所のサービスを利用しました。
「思い出のランドセルギフト」検品ボランティアイベント2025を開催
2025年6月7日、品川にある倉庫で今年度の検品ボランティアイベントが行われました。全国から集まったボランティアとジョイセフスタッフ総勢103名が力を合わせて検品し、4530個のランドセルを梱包しました。倉庫スタッフが検品したランドセルも含めて、合計6048個のランドセルが6月末に横浜港を出航しました。
当日の様子や、参加した子どもたち、学生たちの想いをジョイセフの広報がつづりました。
是非ご覧ください!【当日の活動の様子】
【「思い出のランドセル」を贈るとき、誰かと自分の未来が動き出す】
参加した学生たちの想いとアフガニスタンの子どもたちに届くこととは。
コーヒーギフト新商品が誕生!
限定30セットを特別価格でご提供します。
夏のギフトにいかがですか。
お中元の季節になりました。ジョイセフから新しいギフトセットのご案内です。
焙煎会社が生豆の状態に合わせて最適な焙煎をし
ギフトボックスに詰めてお届けします。
いつもお世話になっている方への夏のギフトはもちろん、
ご家族やコーヒー好きなご友人へのちょっとしたプレゼントにもおススメです。
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先着30個限定です。お早めにご注文ください。
※本商品はフレンズ特別割引の対象ではありません。
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- 甲斐 和歌子
- アフガニスタンプロジェクト担当。女性クリニック支援、ランドセルなどの物資寄贈、マンスリーサポーター「ジョイセフフレンズ」の担当も兼務。ジョイセフに入ったきっかけは、九州で育ちながら培ったジェンダーに対する問題意識から。日本そして世界のジェンダー平等を実現したい。将来の夢は日本やアフガニスタンの女性が住みやすい世の中になること。