国際女性デーによせて ― 女性・女の子のエンパワメント、そしてSRHR for ALLの実現に向けて
2026.3.6
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3月8日は「国際女性デー」。
いまなお世界で、そして日本でも、女性・女の子の権利が十分に守られているとはいえません。
国際女性デーは、女性の権利とジェンダー平等の実現を世界で確認し、行動を促す日であり、ジョイセフにとっても最も大切な日のひとつです。
その起源は20世紀初頭、女性たちが労働条件の改善や参政権を求めて声を上げた運動にさかのぼります。1977年に国連が正式に定めて以降、世界各地で女性の権利とエンパワーメントを考える日として広がってきました。
この日は、女性たちが社会を変えてきた歴史を受け継ぎ、いまなお残る不平等に向き合う日です。
いまだ残るジェンダー課題とSRHR
世界では依然として、自己決定権、教育機会、政治・経済活動への参画など、あらゆる分野において構造的なジェンダー格差が続いています。
その中核にあるのが、SRHR(性と生殖に関する健康と権利)です。
SRHRは単なる保健医療の課題ではありません。
それは、人生の選択肢そのものを左右する、基本的人権の根幹に関わるものです。
安全な妊娠・出産、避妊へのアクセス、自分のからだに関する自己決定、性的同意、科学的根拠と人権に基づいた包括的性教育 — これらはすべて、女性・女の子が自分の人生を自分らしく生きるための前提条件です。
しかし、SRHRはジェンダー不平等な社会規範の中でタブー視され、政治化され、紛争や貧困によっても阻害されてきました。
日本でも、性暴力や意図しない妊娠、十分とはいえない性教育など、SRHRをめぐる課題は決して他人事ではありません。
ジェンダー平等の実現なくしてSRHRは守れず、SRHRなくして真のエンパワーメントも実現しません。
ジョイセフの取り組み
ジョイセフは、1968年の設立以来、日本の戦後の家族計画運動の知見を活かしながら、地域に根ざした保健ボランティアの育成とコミュニティのエンパワーメントを進めてきました。
女性・女の子が自分のからだや生き方について自ら決定し、本来持つ力を発揮できる社会を目指して、国内外で活動しています。
日本を含むアジア・アフリカの国々で、科学的根拠と人権に基づいた性教育の普及と、避妊や妊産婦ケア、カウンセリングといったSRHRに関わる質の高いケアへのアクセス向上に取り組むとともに、男性やコミュニティの意識変容を促す活動を行っています。
これにより、意図しない妊娠や性感染症、妊娠出産に伴う合併症のほか、児童婚や性暴力などの予防を通じて、女性・女の子のエンパワーメントを支援しています。
さらに、すべての人のSRHRが守られる政策を実現するため、議員や政府への働きかけなどアドボカシー活動にも力を入れ、ジェンダー平等に向けて社会の仕組みそのものを変えることにも挑戦しています。
SRHRを推進することは、女性が教育を受け、働き、社会に参画し、自らの人生を選択できる未来を切り拓く力になります。
3月はホワイトリボン月間
ホワイトリボンは、「すべての女性が健康で自分らしく生きられる世界」を目指す国際的なシンボルです。
「女性の健康と尊厳を守る」という意思を示す、世界中の人々の連帯のしるしでもあります。
ジョイセフは、国際女性デーのある3月を「ホワイトリボン月間」と位置づけ、ホワイトリボン運動(White Ribbon Movement)を展開しています。
その一環で、ホワイトリボンランの開催や、東京マラソン、大阪マラソンといった各地のランイベントとのコラボレーションも行っています。「走ろう。自分のために。誰かのために。」をコンセプトに、楽しみながら連帯と支援の輪を広げる取り組みです。
世界中のすべての女性の命と健康を守るために、私たち一人ひとりの行動の積み重ねが、社会を動かします。
この3月、共にホワイトリボンを身につけ、声を広げ、行動していきましょう。
ジョイセフは、すべての人のSRHRが守られる社会の実現に向けて、これからも責任を持って挑戦を続けていきます。