アジア地域における思春期保健の向上を目指した若者主体のアドボカシー強化プロジェクト (Movah!)

すべてのプロジェクトカンボジア思春期保健ヘルスプロモーション3.すべての人に健康と福祉を17.パートナーシップで目標を達成しよう

プロジェクト名 アジア地域における思春期保健の向上を目指した若者主体のアドボカシー強化プロジェクト (Movah!)
実施国 カンボジア(国連人口基金アジア太平洋地域プロジェクト:カンボジアとバングラディシュの2か国で実施)
目的 若者のリプロダクティブ・ヘルスに関する情報とサービスへのアクセス向上を目指した、若者主体のアドボカシー能力向上及びその経験をアジア地域に広く共有することを目的とする
実施地域 コンポンチャム州
対象人口 10-24歳の若者
スキーム等 国連人口基金(UNFPA)アジア太平洋地域事務所委託事業
実施期間 2004年1月~2007年12月
共同実施機関(現地) IPPFカンボジア(カンボジア家族計画協会:RHAC)
主な活動

リーダーシップのある48名の村の若者をユースイニシエーターとして養成しました。
若者の声を政策決定者に届けるために、若者が若者から声を集め、ポートレート入りのアドボカシーツールを制作しました。これは、若者がコミュニティレベルの政策決定者に支援を訴える際に活用されました。

若者の活動を支援するために、村長、宗教指導者、女性組織のメンバーなど大人支援グループを編成しました。大人支援グループは、思春期の子どもを持つ親を対象にした談話会を開催し、親への啓発活動を実施しました。ユース・イニシエーターと大人支援グループによる演劇グループが作られ、村からの集めた実話を基にした台本を作成し、村の中で上演されました。演劇は、多くの村人がリプロダクティブヘルスに関わる問題に気づく機会を作りました。

若者が若者の声を集め、アドボカシーを行った

若者が若者の声を集め、アドボカシーを行った

多くの若者に思春期保健に関する情報とサービスが届くように、村・コミューン(郡の下の行政単位)・郡・州のレベルにおいて、ユース・イニシエーターと大人支援グループの代表者が共同で政策提言活動を展開しました。その結果、1つのプロジェクト地域では、コミューン保健センターにおける若者向けの医療サービスの無料化が実現しました。また、コミューン開発予算に思春期保健活動のための予算が計上されました。

ユースイニシエータ-と彼らを支える大人たちのコミュニティ・レベルでのワークショップ

ユースイニシエータ-と彼らを支える大人たちのコミュニティ・レベルでのワークショップ

現地からの声 コンポンチャム郡に暮らす村長の声

「毎年多くの若者が仕事を求めて村から出ていき、その多くがHIV/エイズに感染して帰ってきます。私たちがMovah!を通じて学んだのは、地域の権力者や行政、そして親たちは若者が自分たちを守ることができるように、リプロダクティブ・ヘルスについて学ぶ手伝いをするべきである、ということです。」