ケニアにおける子宮頸がん検査促進による予防啓発プロジェクト 

地域ケニア活動分野アプローチプライマリヘルスケア / 地域保健強化ヘルスプロモーションSDGs3.すべての人に健康と福祉を

プロジェクト名 ケニアにおける子宮頸がん検査促進による予防啓発プロジェクト
実施国 ケニア共和国
活動の目的 子宮頸がん検査、治療、HPVワクチンへのアクセスを向上させる
実施地域 ナイロビ郡3地区 – マカダラ、カムクンジ、ランガタ(キベラ)
対象人口 2約70万人
実施期間 2022年7月~2023年6月
スキーム等 第一三共株式会社
共同実施機関(現地) ナイロビカウンティ政府
背景 ケニア共和国では、2020年の国際がん調査機関による報告 によると、新規の子宮頸がん罹患者が5,236人、乳がん罹患者は6,799人と、女性のがんでは罹患数が最も多くなっています。一方、女性のがんによる死亡要因では、子宮頸がんが3,211人、乳がんが3,107人で、子宮頸がんは、HIVと共に生きる女性の間で最も多く見られるがんです。また、UNAIDS(2018年)の報告 によると、HIV陽性の女性が子宮頸がんを発症するリスクは、そうでない女性の4~5倍と報告されています。
スラムでは、子宮頸がんや性感染症についての正しい知識や情報が不足し、予防や検査への意識が低く、また、検査や治療の体制が十分に整備されていません。特に、脆弱な立場にある若い女性や貧困層、HIV陽性の女性が取り残されないよう、子宮頸がんの啓発、検査、早期治療をSRHサービス(妊産婦健診や家族計画サービスなど)への統合および高次医療施設へのレファラル強化により、女性の利用しやすいサービスの提供が求められています。
主な活動 1.現地カウンターパートとのMOU(合意書)締結

MOUへの署名式典に出席するジョイセフスタッフ(左:フィールド。コーディネーター)

2.スタートアップミーティングの開催

事業概要について説明するジョイセフスタッフ(カントリー・プログラム・アドバイザー)

3.ナイロビカウンティとのアクションプラン作成会合

活動計画について協議するカムクンジサブカウンティの関係者(中央奥:ナイロビカウンティ癌コーディネーター)

4.保健医療従事者への子宮頸がん検査・治療に関する研修

人体に見立てた市販の肉を使った検査の実技

現地視察の実施(松岡)

日本の地域保健の取り組みの歴史をアクションプラン作成会合参加者に共有するジョイセフスタッフ(カントリー・マネージャー)