いまだ復興の過程にあるアフガニスタンでは、医療施設や女性医療従事者の不足などにより、依然として女性と母子が質の高い保健医療サービスに十分にアクセスすることができないことが保健課題のひとつとなっています。

ジョイセフでは、プロジェクト地域で唯一の母子保健に特化して、女性の医療従事者を多数配置したクリニックの運営を支援し、女性が安心して保健医療サービスを受けられる環境づくりを行っています。

紛争下の妊産婦と女性を守る保健推進プロジェクト

目的 女性医療従事者を通じて妊産婦と母子に保健医療サービスと
情報(啓発教育)を継続的に提供し、母子保健を向上する。
実施地域 ナンガハール州ジャララバード市郊外の10村
実施期間 2011年~
対象人口 3万3200人
資金ソース 寄附金
現地協力団体 アフガン医療連合センター(UMCA)

アフガニスタンでは女性の医療従事者がいないと女性が診療を受けにくいといった慣習が根強く残っており、女性や妊産婦が保健医療サービスを受けやすい環境づくりが求められています。

ジョイセフは、対象地域で唯一の母子保健に特化したクリニックの運営を支援し、女性の医療従事者を多く配置し、産前産後ケア、施設分娩、避妊薬(具)の提供、予防接種など母子保健に関連した保健医療サービスを提供します。

また、クリニックでの待合時間を活用し、クリニックスタッフが、妊産婦健診や家族計画、予防接種、感染症予防など、母子保健に関連した様々なテーマに関する啓発活動も行います。

2016年より、パキスタン政府の方針により、内戦を逃れてパキスタンに避難していたアフガン難民の本国への帰還が強化されており、帰還民の多くは国境に隣接するナンガハール州に流入し、困難な生活を余儀なくされています。このような新たな国内避難民への保健医療サービスも現場では求められています。

ジョイセフでは、「女性にやさしい医療施設」を拠点として、いまだ紛争下に置かれた国内避難民を含む女性と妊産婦、子どもたちに、命と健康を守る質の高い保健医療サービスを継続して提供いくことを目指しています。
皆さまのご協力をお願いいたします。

増加する国内避難民を含め、母子保健クリニックを訪れたすべての女性と母子に必要な保健医療サービスを届けるためには、
活動継続と拡大のための資金が必要です。
10万円あれば、母子保健クリニックで女性と母子に処方する1カ月分の医薬品を購入することができます。
紛争下に置かれたアフガニスタンの妊産婦と女性、子どもたちの命と健康を守り続けていくために、
皆さまのご支援をお願いいたします。