ザンビア

Zambia

ザンビアの農村地域では、保健施設までの道のりが遠いため自宅での出産を選ばざるを得ない妊婦が多く、2人にひとりは医師や助産師などの専門技能者の介助がない状況で出産しています。(*)妊娠や出産、家族計画などの情報も不足しており、10代の妊娠や望まない妊娠をする女性が後を絶ちません。

ジョイセフは、ザンビアのコッパーベルト州マサイティ郡において2011年より妊産婦支援プロジェクトを開始し、母子保健推進員(SMAG:Safe Motherhood Action Group)の育成と地域の住民に対する啓発活動、そして妊婦さんが予定日2週間前から無料で滞在できるマタニティハウス(出産待機ハウス)の建設を通して、女性が安心して出産できる環境づくりに取り組んできました。

また、2015年には「妊産婦・新生児保健ワンストップサービスプロジェクト」を開始しました。妊娠期から出産を経て赤ちゃんが乳幼児に成長するまでの期間に、母子にとって必要な保健サービスを途切れることなく提供することで、母子保健の向上を目指しています。

(*)『世界人口白書2015』(国連人口基金発行)では、ザンビアにおける医師や助産師などの専門技能者の立会いの下での出産は47%と報告しています。

妊産婦・新生児保健ワンストップサービスプロジェクト

目的 ザンビア農村部のプロジェクト地区において、保健サービスの質が向上し、サービスを利用する妊産婦・女性が増えることにより、母子保健が向上する。
実施地域 コッパーベルト州マサイティ郡、ムポングウェ郡
実施期間 2014年12月~2017年11月末
対象人口 マサイティ郡14万人、ムポングウェ郡11万人
資金ソース 外務省NGO連携無償資金協力、寄付金
現地協力団体 IPPFザンビア(ザンビア家族計画協会:PPAZ)、マサイティ郡保健局、ムポングウェ郡保健局

「ワンストップサービス」とは、保健施設までの距離が遠いために、妊産婦や女性が産前産後健診、出産、家族計画などのサービスを利用できないことが大きな課題となっている農村地域において、妊娠や出産に関連する施設を1カ所に設置しサービスを受けやすくすることです。

ジョイセフは、「ワンストップサービス」を通して、妊娠期から出産を経て赤ちゃんが乳幼児に成長するまでの期間に必要な母子保健サービスを途切れることなく提供することを目指しています。2つの郡を対象に、母子保健棟、マタニティハウス(出産待機ハウス)、ユースセンター、助産師の住居を建設し、あわせて、保健スタッフや母子保健推進員(SMAG)などの研修を実施し、質の良い母子保健サービスと情報を提供します。

SMAGは地域住民に対して産前産後の健診の必要性を伝え、保健施設でのサービスをもっと利用するように呼びかけています。プロジェクトでは、10代の若者へのアプローチを強化するために、若者ピア・エデュケーターも育成し、若者への啓発活動にも取り組んでいます。

「ワンストップサービス」は着々と拡大しています。2015年9月にマサイティ郡ムタバ地区にワンストップサービスサイトを開設しました。2016年10月にはムポングエ郡カルウェオ地区でもワンストップサービス活動が開始され、2017年には同郡のミカタ地区に3カ所目となるワンストップサービスサイトを開設する予定です。

今後も、寄付金のご協力によって、プロジェクト実施地域においてワンストップサービスサイトの活動を拡大展開し、より多くの女性と妊産婦の保健医療ニーズに応えていきます。皆さまのご協力をお願いいたします。

ワンストップサービスサイトでは給水設備が整っていないため、離れたところにある井戸まで水を汲みにいかなければなりません。
50万円あれば、ワンストップサービスサイトに井戸を建設することができます。
さらに100万円あれば、井戸の水を汲み上げて貯水する水タンクを設置し、水タンクと母子保健棟とマタニティハウスを水道設備でつなぐことで、マタニティハウスに滞在する妊婦さんの生活用水や衛生的な水を使用した安全な出産環境を整えることができます。

  • ザンビアのマタニティハウスのデザインガイド完成!

    ザンビアの農村地域において住民参加型で建設してきたマタニティハウスのノウハウやステップがつまったガイドが完成しました。この取り組みが他地域や他国でも役立ってほしいと願い、ガイドを作成しました。

  • 2016年のザンビアプロジェクトレポートはこちらからダウンロードできます

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