助産師の能力向上のために

2017年5月29日

  • 活動レポート
  • ベトナム

外務省日本NGO連携無償資金協力によるプロジェクトの、最終年となる2017年度の活動が本格的に始まりました。

4月17日から28日まで、ベトナムのフエ省に設立した女性健康センターで2週間の指導者研修を実施しました。
現場の助産師を指導する立場にある産婦人科医および助産師24名に対し、指導技術を中心に、助産技術や早期新生児ケア、更年期、思春期のクライアントへのカウンセリング、そして日本でも注目されている産後うつなど幅広い内容についての研修です。

保健省講師より挨拶。左から、葛西圭子専門家、ジョイセフ事務局長の勝部まゆみ、ファン・ティ・キム・トゥイ専門家、グエン・タン・トゥイ専門家、プロジェクトマネージャーの天池なほみ

第1週目は、日本助産師会の葛西圭子専門家とジョイセフ事務局長の勝部まゆみが、続く第2週目はベトナム保健省の専門家が講師となり、講義のほか、ロールプレイやグループワーク、モデルを使った演習や病院実習などを取り入れ、より現場のニーズに沿うよう充実した内容で行いました。

グループワークで助言をする勝部事務局長

研修のはじめに講師から、「新しい技術を現場に取り入れるということには、多くの課題があります。現場で、これまでの経験に基づいた技術に自信を持って実践している助産師に、なぜそれが必要であるのかを、あなたの言葉ではっきりと伝えられることが重要となります」というお話がありました。その時の、参加者の背筋が伸びるようなピリッとした空気がとても印象に残っています。

陣痛を和らげるマッサージについて講義する葛西専門家。みなさん熱心に聴いています

その言葉通り、2週間の研修を終えた参加者は、それぞれ多くの学びを自分自身の言葉で伝えられるまでになり、全員が最終試験に合格し、国から指導者として認定されました。これから、研修で学んだことをしっかりとその手に掴み、指導者として活躍していかれます。

モデルを使った演習。モデルとは言え、緊張します

プロジェクトの概要


参加者の声


  • N・T・H助産師(写真手前)より
    “カウンセリングなどに夫や家族を巻き込むことで問題の根本を見つめられること、カウンセリングを形式的にするだけでなく、対話の記録をとり、気づき、フィードバックをしていくことも重要だと知りました”

  • N・K・N助産師より
    “この研修での学びを取り入れ、妊婦の出産時の痛みを取り除いてあげられるような陣痛時のマッサージや、カウンセリングなどのサポートを、同僚と共に促進していきたいです”

  • V・P・L医師より
    “職場の、安全で働きやすい環境づくりを促進したい。既存のミーティングやモニタリングに話し合いの場を組み込んで、より効率的に、病院の保健スタッフや村の助産師の行動につなげていく工夫をするつもりです”

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