「アフリカの女性支援活動に関する報告交流会 ~ケニア、ザンビア、タンザニア、ガーナの事例から」 開催報告

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2018.9.19

開催日時: 9月13日(木)18:00~20:00
開催場所: ジョイセフ10階会議室
参 加 者: 支援企業・団体より24人

ジョイセフは、2018年1月より、武田薬品工業株式会社(本社:大阪市)の「グローバルCSRプログラム」パートナーとして、ケニア、ザンビア、タンザニア、ガーナで、妊産婦と女性の命を守る保健推進プログラムを実施しています。

アフリカ4カ国での武田薬品CSR事業について

対象4カ国で、母子保健推進員、若者ピア・エデュケーター、助産師などの保健人材を5年間で2000人育成し、延べ約60万人に女性の命と健康を守るための知識とサービスを提供することを目指すこのプログラムの土台となるのは、日本の戦後の母子保健向上の経験です。

日本の母子保健向上を可能にした住民主体の保健推進プログラムのノウハウや経験を学んでもらうために、ジョイセフでは、9月1日から2週間、4カ国から現地保健関係者13人を招聘し、本邦研修を実施しました。各国から1人は、このプログラムの協力団体である国際家族計画連盟(IPPF)加盟協会のNGO職員が参加しました。今回は、本邦研修の一環として、支援企業・団体を対象に開催した報告交流会について報告します。

報告交流会ではアフリカの女性の命と健康を守るために何ができるか、何をすべきかについて、来日中の4カ国の保健関係者と一緒に考え、また参加者がお互いに情報交換を行い、交流することを目的としました。

第1部では、武田薬品工業株式会社コーポレート・コミュニケーションズ&パブリックアフェアーズ(CCPA)CSRヘッドの圭室(たまむろ)俊雄氏より、同社のCSRの考え方・取り組みについて、1781年の創業から今日までの歴史を紐解きながら、またグローバルな視点を含め、示唆に富むお話をいただきました。

続いて、ジョイセフのアドボカシー・マネージャーの福田友子が、アフリカの女性が置かれた現状について統計情報を含めて解説し、ケニア、ザンビア、タンザニア、ガーナでの具体的な支援活動について進捗を報告しました。

第2部では、参加者はグループに分かれ、アフリカの「女性」、「若者」、「保健医療施設」の3つのテーマについて、それぞれのグループに現地保健関係者とジョイセフスタッフが加わり、現状について詳しく紹介し、意見交換を行いました。

参加者からは、「アフリカの現状を知ることができた」、「想像していたより厳しい環境にアフリカの女性が置かれていたことにショックを受けた」といったコメントの他、「アフリカの状況を変えるためには国の方針が変わらないといけないが簡単には変わらない。だからこそ、コミュニティから変わっていくことが重要で、ジョイセフの住民の行動変容を促す取り組みは意義が大きい」といった応援コメントもいただきました。

4カ国から訪日した13人の保健関係者にとっても、「グローバルCSRプログラム」がアフリカと日本を結ぶ架け橋でもあることを強く認識し、今後活動を推進していくための元気をいただきました。

武田薬品工業株式会社をはじめ、報告交流会にご参加いただいた支援企業・団体の皆さまのご支援にあらためて感謝いたします。

ジョイセフは、これからも支援者の皆さまと一緒に、アフリカの女性の健康と命を守るために注力していきたいと思います。引き続きどうぞよろしくお願い申し上げます。

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