ザンビアで両親学級、ジョイセフプロジェクト地域でついにスタート

2019年12月4日

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ザンビアでは、保健省の政策により、産前健診の受診がこれまで4回だったのが、8回に推奨されるようになりました。各保健センターでは少しずつ受診件数が増えてきましたが、初回の産前健診の開始が遅く、まだ回数が少ないことが大きな課題となっています。
ジョイセフでは、妊婦やそのパートナーが産前健診や妊娠中のケアなどの重要性を理解し、より多くの妊婦とそのパートナーが安心して妊娠・出産へ向け準備を行うことができるよう、プロジェクト地域で両親学級をスタートさせます。

なぜ、両親学級を?

日本では全国の行政や民間で取り組みが見られる「パパ・ママクラス」。この目的は初めての妊娠出産に対する正しい知識を得て、不安を取り除く機会とされています。そして同じくパパ・ママになろうしている仲間(友達)を作る場です。日本の場合は、パパの育児参加を促すきっかけに重点を置いている行政も増えているようです。
ジョイセフがザンビアでも「パパ・ママクラス」を企画・実施した理由は、2018年度日本に研修に訪れたザンビアの保健省や州・郡保健局の担当官や助産師さんから「ぜひ、自分たちの国でも実践してみたい」という意見がありました。同時に国を挙げて産前健診の受診率を上げ、妊娠・出産中のリスクを下げる政策が進められていたことも背景としてありました。

プログラムの内容について

では、ザンビアではどんなプログラムがクラスに盛り込まれているのか簡単に説明します。

①産前健診の重要性
妊婦さんとそのパートナーに産前健診を早い時期から保健センターで受けることを勧めています。特に14週以内での初回の受診は、母子の異常を発見するとても大切な時期でもあります。セッションでは、出産計画カードなどを活用して、妊娠中の危険な兆候を学び、異常が見られたらすぐに保健施設に向かうようアドバイスしています。
②妊娠中の栄養
農家が農作物をすべて売ってしまい、自分たちは栄養価の高いものを食べていない現状があります。妊娠中の栄養が赤ちゃんに与える影響や妊娠中に必要とされる栄養素を学び、家の畑やマーケットで得られる栄養価の高いものを紹介しています。
③妊娠中のマラリア予防
妊娠中にマラリアに感染すると、母子の命に大きな悪影響を与えます。セッションでは特に、マラリア薬の服用の重要性を伝えています。マラリア薬は少し副作用が強く、中には服用する必要がないのではと思う妊婦さんやパートナーもいます。セッションでは、服用することにより、母子の命を守ることが重要だと伝えます。また、マラリア予防として蚊帳の中で寝ること、夜は長袖を着る、水回りにはきちんと蓋をして蚊を増やさない環境を整えることが話されています。
④陣痛の対処法
陣痛がどのようにして母体に起こるのかを説明しています。また、激しい陣痛が始まった際、パートナーがどのようにして妊婦さんをサポートできるかを話し合います。中には、保健スタッフが陣痛時の妊婦さんとパートナーの役となり、マッサージなどを通して陣痛を和らげる実演を行っています。
⑤新生児のケア
新生児のケアとして、赤ちゃんの体温調整や衛生管理、母乳の重要性について伝えています。ザンビアでは、生まれてすぐの新生児に食べ物を与える妊婦さんもいます。母乳は、新生児の発育に大きな影響を及ぼすことを学びます。また、初めて母乳を与えるお母さんには、母乳のあげ方を実演して教えています。
⑥出産後の家族計画
出産後すぐに妊娠する女性は少なくありません。女性の身体にとても大きな負担を与え、妊娠中のリスクも増えます。セッションでは、出産後の家族計画の重要性を学びます。また、コンドーム、ピル、注射、IUD子宮内避妊具)などのさまざまな家族計画の方法の紹介を行います。パートナーといっしょに家族計画について話し合い、二人の意思で家族計画を行うことを勧めています。

日本と比較すると、セッションの内容は少し異なりますが、日本と同様に、妊娠・出産への男性参加を促進したアプローチとなっています。

スタートに際して、先日行われた「両親学級(パパ・ママクラス)」のフォローアップ研修では、23人の保健スタッフが集い、前回7月に実施した研修での学びを活かしながら各保健センターで実践してきた両親学級の成果や課題を共有しました。

参加した保健スタッフ ソコさんの声

昨年度日本での研修に参加し、両親学級を自分の保健センターでも実施するようになりました。両親学級では、参加した男性パートナーからは、「お料理やお掃除は僕もこれから手伝うべきだね」や「妻の出産には立ち会うよ」という声が聞こえています。少しずつですが、私の保健センターでも両親学級が広まりつつあります。

ジョイセフは、今後もザンビアの妊婦さんが安心して出産できるよう、さまざまな支援を行っていきたいと考えています。
活動の継続のために、皆さまのご支援をよろしくお願いいたします。

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