トルコ地震を受けて

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2023.2.8

トルコ南東部のシリア国境付近で2月6日午前に発生した地震により、トルコ、シリア合わせて亡くなった方が4万人をこえたと報道されています。ジョイセフ役職員一同、犠牲になられた方々に心からの哀悼の意を表します。

日本政府をはじめ、各国政府、国連、国際機関が緊急支援を開始し、日本国内でも、すでにいくつもの団体が支援のために名乗りを上げていますが、現地で続けられる救助活動で、1人でも多くの方が救助されることを祈ります。

災害が起きた時、誰もが危険に晒され、厳しい状況に陥ります。特に、緊急時の混乱や多くの被災者の中で、女性や少女の特有のニーズが見落とされがちになります。それは女性、少女の健康を損ない、命を奪うことにもつながります。

できることなら、トルコ地震により多くの被災された方々のためにジョイセフも駆け付けたい、ですが、大災害の発生直後、混乱の中で命を救うことが最優先のときに必要なノウハウを持たないため、、今回、トルコ地震の被災者に直接寄り添う活動を起こすことが叶いません。そのため、被災者のためにいち早く立ち上がり緊急支援活動を開始した諸団体に、私たちはその活動を託したいと思います。現在、国際協力NGOセンター(JANIC)のサイトには、災害支援の実績をもつ団体が詳細されています。たとえばジョイセフと同じ日本生まれの国際協力団体で、被災者のためにいち早く立ち上がり緊急支援活動を開始した認定NPO法人難民を助ける会(AAR JAPAN)は、緊急支援の経験が豊かで、私たちの思いに応えてくれる団体であると思います。

また、ジョイセフが連携する国際家族計画連盟(IPPF)の加盟団体であるシリア家族計画協会は、シリア国内において被災者やコミュニティへの支援活動を開始しました。ジョイセフは、IPPFと連携して、現地の状況とIPPFの活動を随時ご報告していきます。
最新情報:IPPFシリアは、地震被災地でリプロケアの提供を始動しました
 
こうした災害が起きた時こそ、私たちジョイセフは、支援が止まりがちなアフリカをはじめとする開発途上国の女性たちのため活動を続けなければならないと考えます。

​ジョイセフは、現在、アフリカやアジアの国々を中心に、いまだ戒厳令下にあるミャンマーやタリバン政権下で女性が権利を抑圧されて苦しむアフガニスタン、また、本来であれば予防できるはずの妊産婦死亡や子宮頸がんで多くの女性が命を落としているウガンダやガーナ、ケニア、ザンビアなどで活動を実施しています。
SRHRの権利が阻まれ、女性や少女が命を落としたり、貧困に陥ることがない世界を目指して、引き続きジョイセフは、寄附を呼びかけ、支援国や地域の女性に寄り添い活動して参ります。

皆さまには、引き続きジョイセフの活動にご理解とご支援賜りますよう心よりお願い申し上げます。

>>子宮頸がんによる死亡をなくす55プロジェクトこちら

公益財団法人ジョイセフ
事務局長 勝部まゆみ