【開催報告】国際女性デー記念リーダーズSRHR勉強・交流会

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2024.4.24

このたびジョイセフは、国際女性デーを冠にしたリーダーズSRHR*勉強・交流会を東京エディション虎ノ門にて開催しました。
*セクシュアル・リプロダクティブ・ヘルス/ライツ:性と生殖に関する健康と権利

開催日時 2024年3月5日(火)17:00~19:00
開催場所 東京エディション虎ノ門(東京都港区)
ゲスト ジョイセフガーナ事務所長 Mr.Obeng
対象 これまで長くジョイセフを支援くださってきた業界様々なリーダーズとジョイセフのSRHR支援活動に興味関心が高いリーダーズ

ウクライナ侵攻、イスラエル紛争、円安、日本のODA縮小傾向、国際保健・SRHRへの軽視、世界的なSRHRのバックラッシュ、といった世界や日本を取り巻く情勢の中で、SRHRを普及しジェンダー平等を実現するために、日本で活躍するリーダーのみなさまとともに学び、連帯してアクションを起こしていくことを目的に、SRHR勉強・交流会を開催しました。

当日の様子をご報告します。

冨永愛アンバサダーからのメッセージ

会の冒頭に、ジョイセフ事務局次長の小野からご挨拶し、当日パリにいて参加が叶わなかった冨永愛ジョイセフアンバサダーのお手紙を代読しました。
アンバサダーのお手紙には、以下のような内容が含まれ
・経営者を中心とする日本のリーダーたちがジョイセフを通して世界の女性たちの状況を学んでほしい。
・2023年の夏、13年ぶりに訪問したアフリカで見てきてこと、感じたことについて
・自分と同じようにリーダーの皆さんに現地を訪ね、現状とジョイセフの支援の成果を見てほしい

アンバサダーの熱いメッセージに共感した参加リーダーも少なくありませんでした。

世界のSRHR課題とジョイセフの取り組み

続いて、パートナーシップグループの柚山(ゆやま)より、『世界と日本の女性の健康課題について ~SRHRがSDGs達成の鍵となる~』 と題して

①SRHRとは
②世界の中の日本のSRHRの状況
③SRHRとSDGs

大きく3つの柱で、SRHRに関する情報提供を行いました。

続いて、ジョイセフガーナ事務所長Mr.ObengよりアフリカSRHR状況とジョイセフの活動の共有を行いました。

ジョイセフは、以下の3つの戦略の柱を立てて現地で活動を実施しています。

1. 住民にSRHRに関する正しい情報を普及させる
2. 保健施設までのアクセスの悪さという課題に対して、保健施設と保健サービスへのアクセスを向上させる
3. 新しい仕組みを導入することではなく、既にコミュニティにある仕組みを利用して、地域住民が持続的に自ら活動できるようサポートする

事例と成果では、2024年2月1日にガーナではじめての出産待機所が開所した後の印象的な出来事の紹介がありました。

この出産待機所は、ボルタ湖という大きな湖があるため保健施設へのアクセスが困難な地域に建設されました。
出産待機所ができたおかげで、出産の2~4週間前に待機所に来て出産を待ち、陣痛が始まったら隣の保健センターで安全に出産できるようになり、陣痛が始まってから湖を渡って保健施設に来なければならなかった状況が改善されたそうです。

出産待機所を利用した妊婦のうちの1人は、既に6人の子どもがいて、その子どものうち3人は川を渡っている途中のボートの上で出産するというハイリスクな出産を経験していて、それが住民にとって珍しいことではないこと自体が、日本では考えられない光景です。

Mr.Obengは「一人ひとりの支援によって、ジョイセフが現地で活動できており、多くの女性や女の子が救われている。特にアフリカは多くの貧困地域が有り、課題も山積している。引き続きのご支援のお願いと、是非ガーナへの活動現場や成果の視察に来てください」と強調して参加者に伝えました。

その後、参加者による自己紹介タイムと交流タイムと続きます。

ジョイセフの評議員でもあり、株式会社ボン イマージュ代表取締役の馬淵氏より2022年末にガーナへ視察に行った際に感じたことやジョイセフの活動の意義と日本のリーダーズによるネットワーキングの必要性についての提案もありました。

参加したリーダーからは、

「世界では1分に1人、女性が予防できるはずの死因で亡くなっている」という現実は改めて衝撃的でした。

日本と海外では、貧困や性教育など知識とそこに対するケアの状況や意識が違うことは漠然とわかってはいましたが、数字などで見て、改めて日本は意識が低く取り組みも遅れているのだと感じました。

色々な分野の方々が関わっていて、拡がりがあるんだなと改めてジョイセフさんの活動の幅と深みを知ることができました。

継続的なアフリカ大陸の国々への支援をしたい。

ネットワーキングタイムや講演会などを通して、様々な方々と知り合う機会を作って頂けたらとても嬉しいです。

といったコメントに加えて、広報協力や仲間への紹介・寄付を行っていきたいといった意思表示もいただき、ジョイセフとしてもリーダーの皆さまの想いを具体的に活動に反映していきたいとジョイセフスタッフ一同気持ちを新たにしました。

尚、この度の開催に際し、東京エディション虎ノ門様からは2023年7月に開催したジョイセフLoungeに続き、会場のご協力・ご協賛をいただきました。

また、飲料提供としてスリーボンド貿易株式会社よりスペインの大自然から採水した上質で純度の高い水、ソラン・デ・カブラスを協賛いただきました。

今回の勉強・交流会をキックオフとして、今後もリーダーのみなさまとともに世界のSRHRの現状と課題について学び、私たちにできることを一緒に考えたり、ネットワーキングや交流の機会を作っていきたいと考えています。
 このような勉強・交流会に関心のあるリーダーの皆さま、ジョイセフまでお問い合わせください。