ヘルシービレッジ推進プロジェクト

地域ソロモン諸島活動分野母子保健アプローチプライマリヘルスケア / 地域保健強化保健システム強化SDGs3.すべての人に健康と福祉を

プロジェクト名 ヘルシービレッジ推進プロジェクト
実施国 ソロモン諸島
活動の目的 包括的な健康課題に取り組むヘルシービレッジ・プログラムの標準モデルが確立されことで、コミュニティ保健システムの強化をはかり、ヘルシービレッジの普及に寄与することを目的とする
実施地域 ガダルカナル州、マキラ・ウラワ州
実施期間 短期派遣専門家として派遣された期間:2019年1月から2か月間
(プロジェクト実施期間:2016年6月30日〜2021年6月29日)
スキーム等 JICA技術協力プロジェクト(短期専門家派遣)
共同実施機関(現地) 保健医療サービス省
背景 ソロモン諸島(以下、ソロモン)は、1998年後半に勃発した民族紛争を機に、感染症対策等の保健医療サービスが後退を余儀なくされ、マラリアの罹患率をはじめとする保健指標が再び悪化する傾向にありました。その後、マラリア罹患率などは減少していますが、生活習慣や社会環境の変化により、生活習慣病が急激に増加しており、感染症と生活習慣病の二重の負荷は国家保健予算を圧迫しています。大洋州地域のヘルシーアイランドイニシアティブの取り組みに合わせて、コミュニティレベルでの保健向上(ヘルシーセッティング)の必要性が認識され、ソロモンの国家保健戦略2011年-2015年(National Health Strategic Plan 2011-2015)の中では、村落コミュニティに焦点をあてたヘルシービレッジモデルの開発・導入が地域保健改善事業の主要な戦略として位置付けられました。本事業では、全国展開に向けたヘルシービレッジモデルを開発するための技術支援が行われました。
主な活動 プロジェクトの主な活動:
非感染性疾患(Non-communicable disease:NCD)、水と衛生、栄養の課題に向けて、ヘルシービレッジモデルの導入を支援しました。住民の保健課題に取り組む意識や能力が向上することにより、コミュニティ保健システムを強化し、ヘルシービレッジモデルの確立とヘルシービレッジの普及に寄与するための活動を行いました。

具体的には、教材開発、研修プログラム、保健啓発・教育活動のための体制づくり、啓発計画策定・実施、モニタリング体制整備、広域展開のための共有会議や働きかけなどの活動です。

ジョイセフから派遣された短期専門家は、以下の業務を通して、プロジェクトのコミュニティエンパワメント活動を強化しました:
地域保健ボランティア(HVP)分析/保健ボランティア養成研修の実施支援/保健医療セクターの現状と課題の整理/モニタリング実施支援/HVPハンドブック(指導教材)作成支援/各種レポートフォーム、記録カード等作成支援/WHOソロモン及び保健省内部署との連携強化/地域展開型ヘルスプロモーション支援体制提案書作成