2024年3月11日

クラスメイト1人の思いがクラスみんなに!愛知県豊田市立井郷中学校3年1組の活動紹介


思い出のランドセルギフト事業担当の栗林桃乃です。

今日はクラスみんなで、思いをひとつに
90個のランドセルを集めた中学校3年生の活動をご紹介します。

愛知県豊田市立井郷中学校3年1組の皆さんが
ジョイセフが実施する「思い出のランドセルギフト」事業を通じて
51個のランドセルを寄贈してくださいました。

やりとりのきっかけは、担任の守谷先生からのメール。
「本校の3年1組で生徒が海外にランドセルをアフガニスタンへ寄付したいと考え活動を行いました。ランドセル51個を発送予定です。」

51個!?
1クラスがおおよそ30名〜40名くらいと考えても、
こんなにたくさんのランドセルや寄付金どうやって集めたんだろう・・・
ぜひ聞いてみたい!!と思い
寄付の御礼と活動詳細を聞くために、守谷先生にお願いしてオンラインで皆さんとお話させていただくことに。

「どのようにたくさんのランドセルを集めたのですか?」と聞くと
元学級委員だという生徒さんがクラスを代表して教えてくれました。
「クラスメイトの作文がきっかけで始めました。
給食の時間の校内放送で呼びかけ、三者面談で保護者と生徒が一緒に来るときにランドセル回収と募金活動をしました。」

中学校ならではの取り組み方に、目からウロコ!感激!
今後ランドセルがどのようにアフガニスタンに届くのかの説明とともに
御礼をお伝えしました。

活動のきっかけとなった生徒さんの作文を、守谷先生が共有してくれました。
その生徒さんのお兄さんが、アフガニスタン向けにランドセル寄付したことがあり
ご本人も卒業後に寄贈を望んでいました。
しかし、使っていたのがイスラム教のアフガニスタンには送ることができない豚革製のランドセルだったそう。
いつか誰かの役に立つように、どうしようかと2年間保管していたところ
日本国内の子どもたちに寄贈できる活動を知り、国内の子どもたちへ寄贈したそうです。

クラスメイト1人の経験と思いが
今回先生とクラス全員を動かし、最終的に90個ものランドセルを集め
そのうちの51個のランドセルをジョイセフを通じてアフガニスタンへ、
ほか39個を地元の子ども食堂へ寄贈されました。

ランドセルに詰まった思い出と、学びを後押ししてきた応援を
私たちジョイセフは、必ずアフガニスタンの子どもたちに繋いでいきます。

井郷中学校3年1組の皆さんは、まもなく高校生になります。
ランドセルを寄贈してくれた日本の学生の皆さんと
ランドセルを受け取ったアフガニスタンと日本の子どもたちが
素晴らしい春を迎えられますように。

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「思い出のランドセルギフト」とは
日本で役目を終えたランドセルをアフガニスタンに寄贈し、子どもたち、特に教育の機会に恵まれない女の子の就学に役立てる国際支援活動です。2004年の開始以来、およそ27万個のランドセルが贈られました。ランドセルを贈ることで、子どもたちが学校で学ぶ機会が得られ、読み書きができるようになり、自分自身や家族を守る知識や情報を身につけられるようになることを目指しています。この活動は、小学校4年生の国語や中学校の英語の教科書といった教材にも取り上げられています。

詳しくはこちら:https://www.joicfp.or.jp/jpn/donate/support/omoide_ransel/

栗林桃乃
国内外のジェンダーの課題に興味を持ち、大学時代〜現在ジョイセフフレンズとしてジョイセフの支援をしている。いつかジョイセフで活動をと志し、2022年にジョイセフに入職。前職はホテリエ。接客で身につけた対人スキルと2年ほど広報・企画として働いた経験を活かし現在はジョイセフで活動中。国内支援者連携窓口、思い出のランドセルギフト事業統括。日本の若者を性に関する悩みや課題から解放したい思いでI LADY. の活動もサポート。性にとらわれない生き方を実践したい。パートナーとコーギー犬との3人家族。趣味はパートナーと走るロードバイク。