
思い出のランドセルギフト 輸送・寄贈受付一時停止のお知らせ
2026.3.11
ジョイセフフレンズのみなさま
こんにちは。
イランをめぐる中東情勢が厳しい状況になってきております。
その影響により、とても残念なお知らせがあります。
2004年から23年間継続してきた、アフガニスタンに日本からのランドセルと学用品を届ける活動「思い出のランドセルギフト」を一時停止せざるを得ない状況となりました。
みなさまニュースでもご存じかと思いますが、中東の紛争の影響により、輸送が困難となっています。
ランドセルを輸送する主なルートであった パキスタン経由、またイラン経由の両ルートが通過できない状況になっています。
フレンズのみなさまの中には、お子さんやご自身のランドセルの寄贈がきっかけで会員になってくださった方も多くいらっしゃると思います。この事業に特別な思いをもっていらっしゃる方も多いのではないでしょうか。

これまでの23年間の活動の中でも、様々な困難がありました。
2008年頃には内戦が悪化し、現地の共同実施団体であるアフガン医療連合センターのスタッフが危険にさらされました。
女子教育に反対するグループが、ランドセルを保管していた倉庫に火をつけたこともありました。通学する女の子たちの顔に硫酸をかける嫌がらせが多発したこともありました。
その後も、コロナによる学校閉鎖、そして、タリバン政権の復権による女子教育の禁止など困難は続きました。
その度に、「もう続けられないかもしれない」と思いました。
それでも、これまで何とか乗り越えてきました。
だから今回もどこかに解決の糸口があると信じています。

私は2003年にジョイセフに入り、初めて企画から実施まで担当したのが、この「思い出のランドセルギフト」でした。
当時、アフガニスタンで医師として活動していた中村哲さんの言葉を聞き、自分も何か少しでもアフガニスタンに関われたらと思っていました。この事業を担当できたことが、とても嬉しかったのを覚えています。
当時の私は20代で独身でした。
「いつか自分に子どもができたら、アフガニスタンの子どもたちのことを知ってほしい。そして、いつかその子たちとつながるような人生を歩んでほしい」
そんなことを思っていました。
そして、今月、長女が小学校卒業を迎えます。
今、私の長女と同じアフガニスタンの6年生の女の子たちは、卒業と同時に学びをやめなければいけません。
女の子には中学校以上の教育が禁止されているからです。これからは一生家の中で過ごさなければならない可能性があります。
読みたい本を自由に読むこともできず、外出の際は男性の家族の同伴が必要です。
一緒にランドセルの配付事業を行っている、アフガニスタン人のババカルキルさんは、ランドセルを配るたびに6年生の女の子から呼び止められるのがつらいと言います。
「私たちは、いつ中学校に通えるようになるのですか」
そう聞かれても、
「私にもわからない」と答えるしかないからです。
そして今、小学校に通う子どもたちにすら、支援物資が届かなくなる事態となっています。

でもつらいことばかりではありません。
先日ババカルキルさんがランドセルを配付した学校では、女性の教師全員がかつてランドセルを寄贈してもらった子どもたちだったそうです。その後必死に勉強をつづけて、教師になったのだと聞きました。「ポジティブな変化に、一石を投じることができた」、そう感じた瞬間だったそうです。
毎日のイランをめぐる中東のニュースを見ていると、胸が締め付けられる思いになります。きっと皆さんも同じではないでしょうか。
それでも、私たちが起こしたアクションはどこかで波紋のように広がり、誰かの未来に変化をもたらしているはずです。
私はそのことを子どもにも伝えようと思っています。
どこかで必ず変化は起きている。
けれど、何もしなければその変化は生まれない。
だからこそ私たちは、できることから行動を続けていきたいと思います。
ジョイセフフレンズの皆さまからのご支援もアフガニスタンをはじめとするジョイセフの活動地で大切に活用され、確かな変化を生み続けています。
皆さまのご支援が、遠く離れた場所で、誰かの未来を静かに変えています。
どうかこれからもジョイセフを見守り、ともにその変化を生み出し続けていただけたら嬉しいです。

本件に関するジョイセフの公式発表はこちらをご確認ください。
ジョイセフフレンズインタビュー 山崎由起子さん

私は2011年からジョイセフフレンズとして応援しています。
これまで、ホワイトリボンラン大阪会場でのボランティアや、地域でランドセルを集める活動などに関わってきました。
2019年のランドセル回収活動の様子
私は創業60年を超える製本会社を経営しています。
今は女性の経営者も珍しくありませんが、私が社長になった当時は、女性社長はまだ少ない時代でした。
女性だというだけで話をなかなか聞いてもらえないこともありましたし、社員になめられないようにと、強い姿勢で接してきたこともありました。
そうした自分の経験もあり、女性の自立や活躍を支援したいという思いから、ジョイセフの活動を応援するようになりました。
年齢とともに病気もあり、以前のように広く活動することはできなくなってきましたが、それでも支援は続けていきたいと思っています。
日本の中小企業の経営者として、今の日本の経済の状況には危機感を持っています。これから日本も大変な時代がやってくると思います。だからこそ、ジョイセフが日本の若者の支援を始めたことも、ぜひ応援したいと思っています。
女性の命と尊厳を守るジョイセフの活動を、これからも応援しています。
ホワイトリボンムーブメント2026開催しました!
東京マラソン沿道応援の様子
東京マラソン、大阪マラソン、名古屋ウイメンズマラソン、そして全国62拠点のホワイトリボンラン2026が3月8日の国際女性デーを前に、開催されました。
チャリティランナーとして走ってくださった皆さま、沿道で応援してくださった皆さま、そして全国でホワイトリボンランに参加してくださった皆さま、ありがとうございました。
全国62か所で開催されたホワイトリボンラン。写真は富士山拠点。
ホワイトリボンムーブメント2026で集められた寄付金はザンビアと日本での女性に対する暴力、そして性暴力を予防する包括的性教育の活動に活用させていただきます。参加者、寄付金額等は確定しましたらご報告させていただきます。
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- 甲斐 和歌子
- アフガニスタンプロジェクト担当。女性クリニック支援、ランドセルなどの物資寄贈、マンスリーサポーター「ジョイセフフレンズ」の担当も兼務。ジョイセフに入ったきっかけは、九州で育ちながら培ったジェンダーに対する問題意識から。日本そして世界のジェンダー平等を実現したい。将来の夢は日本やアフガニスタンの女性が住みやすい世の中になること。


