ウガンダ共和国における子宮頸がん検査促進によるSRHサービスの質の向上プロジェクト

地域ウガンダアプローチプライマリヘルスケア / 地域保健強化保健システム強化ヘルスプロモーション施設改善・資機材供与SDGs3.すべての人に健康と福祉を

プロジェクト名 子宮頸がん検査促進によるSRHサービスの質の向上プロジェクト
実施国 ウガンダ共和国
活動の目的 子宮頸がん検査、家族計画、性感染症を含めた質の良いセクシュアル・リプロダクティブヘルス(SRH)サービスと感染症予防対策により、SRHサービスへのアクセスを向上させる
実施地域 カバロレ県フォート・ポータル地区
対象人口 人口337,800人
事業期間 2021年7月~2024年6月
スキーム等 サラヤ株式会社
共同実施機関(現地) リプロダクティブヘルスウガンダ(RHU)
主な活動 カバロレ県のフォート・ポータル地区は、ウガンダで最も深刻なHIV感染者の多い地域の一つで、HIV陽性率は16%であり、全国平均の7.3%よりも高い状況です。
ウガンダにおける子宮頸がんは増加しており、80%以上の女性が、治療がほとんど不可能な末期の症状と診断されています。子宮頸がんの罹患率は女性10万人あたり45.6人、死亡率は女性10万人あたり25人と報告があります*
ウガンダでの子宮頸がんの主な要因は、病気に関する認知度や知識の不足、子宮頸がん検査と治療の不整備、高いHIV感染率、差別やスティグマによる検査率の低さなどが挙げられます。HIV陽性女性は子宮頸がんの前がん病変を持つ可能性が高く、HIV陽性でない女性に比べて病気の進行が早いため、罹患率や死亡率が高くなるとの報告もあります。
 このような状況のもと、リプロダクティブヘルスウガンダ(RHU)を現地協力団体とし、カバロレ県のRHUクリニックで、子宮頸がんの早期発見早期治療を強化し、質の良いSRHサービスへのアクセスを向上させます。
*Parkin et al., 2002; Sankaranarayan & Ferlay 2006
活動内容 1-1 子宮頸がん検査、家族計画、HIV/STI検査を含めたアウトリーチ活動
1-2 子宮頸がん検査の研修(5日間、10名の保健医療従事者対象)
10名の保健医療従事者に対して、子宮頸がんのスクリーニングや、凍結療法および熱凝固を用いた前がん病変の治療に関する5日間の研修を実施。

1-3 感染症予防とクオリティケア研修(4日間、10名の保健医療従事者対象)
1-4 SRHに関する基礎的医療資器材及び感染症予防対策のためのPPE、アルコール消毒液の供与

2-1 フィールドモニタリング(四半期毎)

アウトリーチ活動時に、子宮頸がん検査を行う保健医療従事者。

2-2 プロジェクト関係者及びRHUとの年次レビュー会合

現地からの声 ジェニファーさんは、SRHサービスを提供しているMpara保健センターIIIで、RHUのアウトリーチチームと出会いました。RHUの保健医療従事者は、ジェニファーさんにカウンセリングを行い、避妊具を提供しました。

ジェニファーさん(Mpara村出身):

私はこれ以上子どもを産む計画がなく、家族計画の方法としてIUDを使用していて満足しています。RHUアウトリーチチームは10年前に私にIUDを装着してくれ、何の問題もありませんでした。
その時のIUDを取り外した直後に別のIUDを装着してもらうことができて、嬉しいです。夫が協力的で、家庭での意思決定に常に私も携わっているので、誇り高い母親です。

ジェニファーさん(Mpara村出身)