公衆衛生危機下(COVID-19禍)における女性と少女の命を守るコミュニティ能力強化プログラム

地域ガーナ活動分野家族計画母子保健思春期保健ジェンダー / 女性のエンパワメントアプローチプライマリヘルスケア / 地域保健強化保健システム強化施設改善・資機材供与SDGs1.貧困をなくそう3.すべての人に健康と福祉を5.ジェンダー平等を実現しよう17.パートナーシップで目標を達成しよう

プロジェクト名 公衆衛生危機下(COVID-19禍)における女性と少女の命を守るコミュニティ能力強化プログラム
実施国 ガーナ共和国
活動の目的 対象地域における女性や少女の1)安全で質の良いSRHサービスと2)COVID-19感染予防に関する正確な情報へのアクセスの推進
実施地域 イースタン州スフム郡
対象人口 人口11万3080人
実施期間 2020年8月~2021年8月
スキーム等 アステラス・グローバルヘルス財団
共同実施機関(現地) イースタン州スフム郡保健局
背景 ガーナでは、2020年3月以降COVID-19感染が国内で拡大し、限られた医療資源がCOVID-19対策に集中し、基礎的医療サービスの提供に影響が出ていました。その一方で、感染を恐れて医療施設を敬遠し、産前・産後健診を受けることをやめたり、医療技術者の介助が受けられない自宅での出産を選択したりする妊産婦も増えていました。こうした選択は、妊産婦や新生児の死亡のリスクを高めます。
 感染の不安から医療施設に行かなくなったために、女性が家族計画サービスを受ける機会も減っていました。同時に外出制限のなかで性的暴力を受ける女性が増え、意図しない妊娠の増加につながるのではないかという懸念を、国連人口基金(UNFPA)などの国際機関が表明していました。
主な活動 1.地域保健ボランティア、医療従事者、薬局・市販薬販売スタッフを対象に、感染予防対策研修を実施

感染症対策研修に参加する医療従事者

2.不足している避妊薬・具と個人防護具(PPE)等の感染予防に必要な物資の供与

避妊薬・具やPPEを供与するジョイセフスタッフ

3.COVID-19感染予防を含むコミュニケーション戦略の構築と住民向けの保健教育活動の強化

SBCCワークショップでコミュニケーション戦略を話し合う参加者

現地からの声 フレデリック・オフォス(スフム郡保健局長):

COVID-19の感染とSRHサービスへの影響が拡大するスフム郡において、COVID-19に直面した保健ボランティアやピア・エデュケーターの保健教育活動を推進し、保健施設でのSRHサービスの提供を強化する既存のC4RH事業を補完することができます。ジョイセフとAGHFの本支援に感謝すると同時に、郡保健局として住民の保健ニーズに対応するために最大限のサポートをしたいと思います。

キックオフミーティングでスピーチするオフォス氏