被災市町村への支援物資レポート

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2011.11.8

各市町村で実施する乳幼児健診事業や両親学級などでは、身長計、体重計、血圧計をはじめ沐浴人形、離乳食の模型など、多くの資機材が津波に流され、必要な機材が不足しています。
ジョイセフは被災した市町村の要請に基づき、被災地支援活動の一環として、母子健診事業の復旧のための資機材を提供し、行政の後方支援を行っています。
7月の時点で、岩手県の宮古市、山田町および釜石市に必要な資機材を提供しました。
現在、宮城県の山元町、塩釜市および石巻市からの要請に対し、準備作業を進めています。
さる9月に岩手県の宮古市、山田町および釜石市を訪問した際に、これらの資機材がこれから強化される母子保健事業に欠かせない大切な支援物資であったと関係者から報告を受けました。

岩手県宮古市保健福祉部の小野寺部長(右から2人目)をはじめ保健師や助産師たちから、今でもお母さんと赤ちゃんの所在がよく把握できていない上、母親たちの行ける場所が少なく不安な状態に陥っているという課題があり、妊産婦保健にかかわる保健事業を強化しなければならない現状についての説明がありました。

宮古市保健センターの保健師たちは、たくさんの資機材を手にして、喜んでくれました。
これで、妊婦さんたちへの育児学級も進めることができます。

王様身長計は子どもたちの大好きなお友だち (宮古市保健センター)



具体的で分かりやすい離乳食の模型は、栄養指導で大活躍しています (宮古市保健センター)。

岩手県山田町では町の復興を進める中で、母子保健事業を一日でも早く復旧することが大きな課題になっていますが、沐浴人形や妊娠シミュレーター、ベビーバス、ベビー服などの支援物資はお母さんたちにとても喜んでもらえます。

おくるみと赤ちゃんの靴もお母さんたちにとても喜ばれています。 (山田町保健センター)



岩手県釜石市保健福祉部健康推進課に提供した支援物資。
「育児指導事業の中で、離乳食の模型はとても使い勝手がいいのよ。今まで使っていたものが全部なくなってしまったので、困っていたところです」と話す保健師たち。