妊産婦・新生児保健ワンストップサービスプロジェクト

すべてのプロジェクトザンビア母子保健プライマリヘルスケア / 地域保健強化3.すべての人に健康と福祉を17.パートナーシップで目標を達成しよう

プロジェクト名 妊産婦・新生児保健ワンストップサービスプロジェクト
実施国 ザンビア
活動の目的 ザンビア農村部のプロジェクト地区において、保健サービスの質が向上し、サービスを利用する妊産婦・女性が増えることにより、母子保健が向上する
実施地域 コッパーベルト州マサイティ郡とムポングウェ郡の2郡
対象人口 マサイティ郡14万人、ムポングウェ郡11万人
実施期間 2014年12月~2017年11月末
スキーム等 外務省NGO連携無償資金協力、寄付金
共同実施機関(現地) IPPFザンビア(ザンビア家族計画協会:PPAZ)、マサイティ郡保健局、ムポングウェ郡保健局
背景 ザンビアの農村地域では、保健施設までの道のりが遠いため自宅での出産を選ばざるを得ない妊婦が多く、2人にひとりは医師や助産師などの専門技能者の介助がない状況で出産しています。(*)妊娠や出産、家族計画などの情報も不足しており、10代の妊娠や望まない妊娠をする女性が後を絶ちません。

ジョイセフは、ザンビアのコッパーベルト州マサイティ郡において2011年より妊産婦支援プロジェクトを開始し、母子保健推進員(SMAG:Safe Motherhood Action Group)の育成と地域の住民に対する啓発活動、そして妊婦さんが予定日2週間前から無料で滞在できるマタニティハウス(出産待機ハウス)の建設を通して、女性が安心して出産できる環境づくりに取り組んできました。

また、2014年には「妊産婦・新生児保健ワンストップサービスプロジェクト」を開始しました。妊娠期から出産を経て赤ちゃんが乳幼児に成長するまでの期間に、母子にとって必要な保健サービスを途切れることなく提供することで、母子保健の向上を目指しています。

主な活動 「ワンストップサービス」とは、保健施設までの距離が遠いために、妊産婦や女性が産前産後健診、出産、家族計画などのサービスを利用できないことが大きな課題となっている農村地域において、妊娠や出産に関連する施設を1カ所に設置しサービスを受けやすくすることです。

  1. 2つの郡を対象に、母子保健棟、マタニティハウス(出産待機ハウス)、ユースセンター、助産師の住居を建設し、あわせて、保健スタッフや母子保健推進員(SMAG)などの研修を実施し、質の良い母子保健サービスと情報を提供します。


    ザンビアのマタニティハウスのデザインガイド完成!
    ザンビアの農村地域において住民参加型で建設してきたマタニティハウスのノウハウやステップがつまったガイドが完成しました。この取り組みが他地域や他国でも役立ってほしいと願い、ガイドを作成しました。

  2. 研修を受けたSMAGは地域住民に対して産前産後の健診の必要性を伝え、保健施設でのサービスをもっと利用するように呼びかけます。プロジェクトでは、10代の若者へのアプローチを強化するために、若者ピア・エデュケーターも育成し、若者への啓発活動にも取り組んでいます。

    SMAGによる啓蒙活動

    SMAGによる啓蒙活動