月経教育を通じた生理用ナプキン普及促進事業

すべてのプロジェクトミャンマー思春期保健ジェンダー / 女性のエンパワメントヘルスプロモーション3.すべての人に健康と福祉を5.ジェンダー平等を実現しよう17.パートナーシップで目標を達成しよう

プロジェクト名 月経教育を通じた生理用ナプキン普及促進事業
実施国 ミャンマー
活動の目的 ミャンマー国政府・保健スポーツ省公認の月経ツールを開発し、それを活用して思春期を迎える女子に月経教育を実施、生理用ナプキン試供品配付を行い、生理用ナプキンの使用を普及・促進する。
実施地域 エヤワディ地域・バゴー地域の5つのタウンシップ
対象人口 実施地域の6000人の中学校の女子生徒と3000人の保護者
実施期間 2015年7月~2017年6月
スキーム等 JICA民間技術普及促進事業
共同実施機関(現地) ミャンマー国保健スポーツ省学校保健課、健康教育課、妊産婦保健/RH課、各地域保健局、各タウンシップ保健局
共同実施機関(日本) ユニ・チャーム株式会社
主な活動

ミャンマーでは、学校教育の場で10代前半の女子を対象とした月経教育が行われておらず、月経や第二次性徴に関する知識が不足しています。

プロジェクトでは、当該年齢の女子が身体の変化を肯定的に受け止め、理解するために必要な情報・知識を得る環境や手段を整備し、さらには女性の将来の社会における活躍基盤形成の一助となるよう、ミャンマー保健スポーツ省、ユニ・チャーム株式会社と連携・協力し、10代前半の女子の衛生・月経教育教材を開発しました。

この教材はユニ・チャーム社が開発し日本で活用されている月経教育教材「はじめて からだナビ」を基にミャンマー版を制作したもので、バゴー地域・エヤワディ地域の5つのタウンシップにおいて、学校保健活動の一環として実施した月経教育で使用しました。5つのタウンシップの31校で月経教育が行われ、当初の目標よりも多い、6100人の中学校の女子生徒と、4500人の保護者が月経や第二次性徴に関して必要な情報に触れる機会を得ました。

月経教育活動の効果について調査・分析も行い、調査結果を基にミャンマーの現状に適した月経教育モデルを構築し、成果を広く共有しました。

月経周期について習い、指で数えていく女子生徒

月経周期について習い、指で数えていく女子生徒

中学校の学校保健活動の一環で、月経教育を行うタウンシップ保健局の職員

中学校の学校保健活動の一環で、月経教育を行うタウンシップ保健局の職員

本事業で配布した教材や月経教育がきっかけとなり、これまで公に話されることがなった月経や身体の変化について、親子間での会話ができるようになったという報告もあります。