ひとジョイセフと一緒に、世界を変えていく「ひと」

10年スパンでホップ! ステップ! ジャンプするのは、きっとこれから。

パートナーシップグループ

横井 ナナ

2021.12.14

私は洋服がとても好きです。特にインポートの洋服が大好きで、20代の頃は服飾関係の商社で10年ほど働いていました。その企業で営業職に就き、その後もいろいろなポジションを経験させてもらい、とても充実した10年でした。
しかし思い返すと、視野が狭かった時代だったとも思います。世界で起きていることや、社会を見ようともしていなくて…。ファッションの世界ばかり追いかけていました。

働いたお金を何かのために。
その思いが出発点です。

社会人になって5年過ぎた頃、20代の後半になり、お金の使い方を見直す人が増えると思いますが、私もそうでした。食事やショッピングだけでなく、何かためになる使い方をしたいなと。

そんな時にある国際NGOのチャイルドスポンサーという支援があることを知り、まずマンスリースポンサーになろうと考えたんです。

しかし、このタイミングで妊娠し、出産に向けた準備が必要となり、結局マンスリーサポーターにはなりませんでした。でも何かしたい。妊娠を機に会社を退職したので、しばらくはNGOでボランティアをしたりと、初めて国際協力というNGOの活動を目の当たりにしたのがこの時です。

妊婦として家にいることが増えたのですが、郷里を離れて、仕事中心の生活をしていた私には出産に関する知識がまったくなく、妊産婦や妊娠・出産・女性といったキーワードでいろいろインターネットで検索しては情報を得る日々。

そのときトップヒットしたのがジョイセフで、次にジョイセフスタッフである先輩の子育てブログが出てきました。こういう支援をしている団体もあるんだ、国際協力って団体によっていろいろな対象があるんだと初めて知りました。

そこで思い出したのは、服飾繊維専門商社時代のこと。そういえばイタリアのファッションブランドは、クリスマスの時期にチャリティをやっており、そして洋服も売れていました。海外では毎シーズンやっているのに、日本ではそんなに実施されていないな〜、と思った記憶があります。

今ではリアルファーもリアルレザーも、気候変動や動物愛護の観点で洋服に使われない素材になりつつありますが、当時の私はそれら「本物」がいいと思っていました。今となっては恥ずかしいのですが、販売する側として、いかにキレイな洋服を販売して、お客さんが笑顔になって、ということしか追いかけていなかったです。背景に社会の課題があるか、なんて全く…。

社会を見る視点はたくさんあると気付いたのは、ジョイセフの職員になってからです。
育児中、次に働くときは誰かのためになることをしたいと思っていました。そして、一緒に働きたい人がいる場所で。
検索して何度も訪れたジョイセフのWEBサイトには、ジョイセフのスタッフがたくさん登場していて、思いを持って活動するみなさんの姿がとても素敵でした。ジョイセフの皆さんに会いに、一度ジョイセフのイベントにも子連れで参加しました。

ジョイセフには、一緒に働きたいと思う人達がいる。ここなら新しい自分に出会える。だからここで働きたい! 一度目はご縁がなく、でもあきらめきれず2度目の応募で広報チームのアルバイトとしてスタッフに。そこから私の新しい歩みが始まったと思います。

思い、考え、動き、届ける。
そのすべてで誰かをサポートしていく。

今、私はパートナーシップグループでファンドレイザーとして活動しています。商社時代の営業経験を活かして、企画をつくり、ジョイセフが仲介役となって企業と支援が必要な人や国を結ぶというポジションです。

ジョイセフに入り、「さまざまな社会課題が世界に存在していることを知ったことで、周りに伝えられることがある。自分自身も成長していける」と感じられるようになりました。もちろんその反面、自分の知識不足、力不足も感じてはいます。それでも、ジョイセフでは熱い思いがいつも動いている。そこにいるからこそ、私も進んでいけるのだと思います。

社会に出て、20代は商社で営業をし、30代は妊娠・出産を経験して子どもを育てながらジョイセフでの歩みを始めました。前後の10年は、まるで違う生き方をしていると思います。

そして、大切なのが今ここからの10年だと考えています。

これまでは経験値と行動力でなんとかできていました。国内外における女性の現状やSRHRに関する知識も深めてきました。今、ホワイトリボンとホワイトリボンランに大きく関わってきていますが、これを超える企画を、今後立ち上げていきたいと思っています。

社会の課題を解決するための企画。自分に知識や経験が足りなくても、外部のプロフェッショナルと協働するなど、自分なりのやり方で生み出していきたいと思います。
もっともっと、たくさんの人をサポートしていきたいから。

2018年に西日本豪雨の災害が起きた時、故郷の広島で初めて被災地支援に加わったのですが、現地で困っている女性・母子のために、即行動し頑張っているたくさんの人に出会いました。
情報を持っているからすごい。考えているからすごい、ではないんですね。

大切なのは思いを持ち、考え、動くこと。
そこが次に自分の目指すステージです。

「実践」を通して多くの人に共感してもらい、それが大きな支援のウェーブを生み出せるようチャレンジしていきます。

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